チョット笑える話

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チョット笑える話～海外旅行編④～　2006/03/18

　フィリピンはミンドロ島。「ビデオケ」に行ったときです。「ビデオケ」とはカラオケ・バーのこと。安いビールを飲みながら、カラオケを楽しむ社交の場。大概、オープン・レストランみたいに野外にテナントが構えられています。料金システムは飲み喰いした分だけを支払います。
　現地色が非常に濃くて、店内は現地の人だらけ。オマケに、カラオケ曲は現地の歌ばかり。日本のカラオケ店によくあるような「外国曲特集」の冊子を持って来てもらって、それで探すものの台湾や韓国の曲が圧倒的に多い。カラオケのシステムを発明したのは日本人だけに杓に障る瞬間であった。
　さて、馬鹿っ面下げてただビールを飲んでいる訳にもいかないので、意を決して一曲歌うことにした。曲名は「神田川」。他の日本曲「青春時代」「昴」「夢芝居」そして軍歌の中からのチョイスだ。どうせ、日本人なんて居やしないのだから、何を歌ったって恥も外聞もないだろう。
　会計を済ませて、店を出た。店の建物は２階建てで、１階は韓国レストラン。
　「いやー、”神田川”はいい曲ですよね」
と、言って近づいてきた邦人男性がいた。彼の話によると、ダイビングをしに10名程度の団体で日本からやって来た。今、みんなで食事をしているとのことだった。