チョット笑える話
チョット笑える話〜留学編21〜 2006/02/05
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ゴールドコーストを走る路線バスは、一社独占の「サーフサイドバス」。黄色くペ
イントされたボディーがよく目立つ。
乗車方法は、前払いワンマンで、行き先を申告して料金を運転手に支払うシス
テム。降りるときは、車内取り付けブザーを押すと停留所で停まってくれる。車内
アナウンスは一切ないので、絶えず車外の風景は観察していないと降り過ごして
しまう。
通学で、毎日このバスを利用していたが、時にはブザー釦のない旧型のバスに
当たった。普段通りに、他の客が降りるときはブザーが鳴っていたので、いざ自
分がボタンを押す時にこれがないと焦ってしまう。
いよいよ自分の降りる停留所が間際に迫って、焦りに焦ってブザーを探し回っ
ていたら、ご婦人が笑って天井に張られた紐を引っ張ってくれた。「テロリン!」と
いう情けない音と共にバスは無事に停車した。
ある日のこと、その旧型バスにバックパックを背負った青年と乗り合わせた。昔
の表現を使えば、「ヒッピー風」な出で立ちである。
案の定、彼はブザー釦を捜し出した。いよいよパニックに陥りそうな雰囲気だっ
たので、私が天井の紐に手を伸ばそうとしたときに事件が起こった。
「テロテロテロテロリーン」
と、その青年は大声で叫んだのである。バスはその場で急停車。イスラム原理主
義による自爆テロを車内一同が連想したことは言うまでもない。
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