チョット笑える話

チョット笑える話〜留学編R〜 2005/06/25
 南半球の1月は真夏である。年間を通して過ごしやすい気候のゴールド・コース トでも、1月の数日間は摂氏40℃前後の体温を上回る気温に上昇する。
 そんな暑いある日のこと、近所のガキ共を連れてショッピング・モールでミルクシ ェーキをご馳走してやった。そのガキ共というのは留学編のKに登場した奴らで ある。
 この場所でも、
 「何か面白い遊びを教えてくれよ」
と、せがまれてしまった。
 仕方なく何か遊びを思案していると、近くに日本人観光客のご一行様が現れ た。地元の人が利用するスーパーにまでやって来るのだから、日本人観光客の パワーは凄まじい。若いギャル姉ちゃんたちが多かった。
 私はガキ共に指令を出した。それがゲームである。
 「あそこにいる日本人に”ヤラセロ”と、言ってこい!」 
 ガキ共は忠実に指令を守って実行した。新聞越しにその風景を覗く自分。
 「なに? このクソガキ!」
と、激怒するギャル姉ちゃんたち。
 当のガキ共は何でこの遊びが面白いのか理解できない様子。
 「なんて言う遊びなの?」
と、聞かれたので咄嗟に、
 「YARASERO GAME」
と答えた。

 暑い日になるとそんな出来事を思い出してしまう。そして、甘ーくてビッグなミル クシェーキの味を。




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