チョット笑える話

チョット笑える話〜金融機関編 PART25〜 2022/01/20
 「Windous95」のOSが世に出た頃の話です。
 今でも小田急線・相模大野駅前に「かめや」という居酒屋があって驚きです。再  開発もあって、場所こそ当時とは違いますが、メニューは昔のままの様です。「こ  がめ」という支店も近所に出来たそうです。
 この日も勤務が終わって、夜7時に「かめや」の前で同期とか同僚と待ち合わ  せ。もう一杯終わって、店から千鳥足で出てくる中年を発見。目がうつろで顔は 真 っ赤、別人の様な顔立ちだが、オイラとは違う支店の次長だ。定時に仕事を切 り 上げて、ここで1時間〜2時間飲んでいたのだろう。「千鳥足の手本」いや「絵に 描 いたような千鳥足」とはこの事。加藤茶や志村の千鳥足だ。前に進む要素が 無 い。横に行ったり、足が戻ったり。次長に挨拶するが、返事の言葉が通じな い。駅 とは反対に通りを行ってしまった。チャンと電車に乗って帰れるのか心配 になって しまう。僅か1〜2時間の飲酒で、ここまで酔えるのだろうか? 
 酔えるのが「かめや」だ。焼酎・甲類のストレート(20度? 25度?)をコップ一 杯 (1合弱くらいだったかな?)200円台で提供してくれるのだ。甲類は何の味も無 い 焼酎なので、飲んでも消毒液みたいな香りがするだけ。そこで無料で「梅の香 り」 という梅ジャムみたいな匂い消しの液体が付いてくるのだ。これで割るのだ が、割 り方が逆ですよね、どう考えても。「梅の香り」を焼酎で割る形。決して美味 くはな いですが、一気飲み可能なくらいにスーッと喉を通ります。度数は高いか ら、胃が 熱くなりますがね。酒を嗜むというよりは、酔っぱらえる薬を飲んでいる 感じ。目を つむってグイっと行けば、素晴らしい酔い心地に。
 焼酎の嫌な匂いや味は消せる「梅の香」だが、アルコールの毒までは消せな  い。これを3杯、4杯と繰り返せば腰が抜ける。今でこそ、「千ベロ」という言葉が あ るが、つまみに焼き鳥数本か煮込みを合わせても千円でベロベロになれた。
 この日のオイラたちも、2時間後には千鳥足で店を出てきた。絵に描いたような  千鳥足だ。足は前後左右に、ロレツが全く回らない。何故か駅とは反対方向に 行 ってしまった。




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