チョット笑える話

チョット笑える話〜エアーライン編A〜 2005/10/29
 成田空港発ノースウエスト航空19便・マニラ行き。成田が夜7時発ということ で、マニラ到着は現地時間で23時となる。こんな超不便な時間割には理由があ る。
 実は、NW17便という便が前日の朝にニューヨークを離陸し、日付変更線を越 えて翌日の昼に成田に到着する。要は、ニューヨーク発、成田経由、マニラ行き の空路なのである。格安航空券には、この手のモノが多い。利用客の少ない成 田−マニラ間を安く売りさばこうとする戦略なのだ。甚だ失礼な言動だが、この便 を利用する輩たちに御大尽は少ない。
 それはさておき、空港第一ターミナルの出発ゲート前。約1時間後の搭乗時間 に合わせて、続々とマニラ行きの乗客が集まってきた。フィリピーナの割合が圧 倒的に多い。日本人のパパさんと結婚した彼女らの里帰りなのであろうか。そん な彼女らは、身なりで簡単に日本女性と区別ができる。日本人旅行者と違って、 ほとんど普段着なのだ。これから飛行機に乗ろうとする日本人が、サンダル・半 ズボン姿で機内に案内される様子は信じられない。現に、オイラでさえGパン・トレ ーナーとスニーカーを履いてゲートインした。
 喫煙所で、最後の煙草を心ゆくまで楽しんでいると、向かいの椅子に信じられな い光景を目にしてしまった。その主はフィリピーナ。オイラと同じで、暫く我慢しなく てはならない喫煙を嗜んでいる。驚いたのは、その出で立ちであった。普段着な んて言う優しい代物ではない。ピンク色の寝間着なのだ。
 やがて彼女は、携帯をパジャマのポケットにねじ込んでその場を去った。携帯の 重みで、ずり下がった寝間着のズボンを引き上げる後ろ姿は、仮にも国際線に 搭乗しようとするゲストのモノとは大きくかけ離れていた。




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