チョット笑える話

チョット笑える話〜国内旅行編A〜 2005/12/17
 沖縄県は八重山諸島のパッケージツアーはまず存在しない。西表島や石垣島 ならまだしも、その他の小島に観光名所など存在しないからである。敢えて、それ らの島巡りがしたかったので、個人で方面を旅をしたことがある。
 黒島と与那国島に滞在したときだった。島々の宿泊客の大多数が若者たち。閑 だけは持て余している長期滞在者が多かった。そんな彼らは、昼間はとにかく寝 る。寝る以外の行動は一切ない。日が暮れると、宿の部屋から起き出して集まっ てくる。そして、夜通し飲み明かす。また陽が昇れば寝に帰る。まるで夜行生物の 本能だ。その繰り返しで、何週間も何ヶ月も一箇所に居座るのである。
 彼らはよく喋る。毎夜毎夜一晩中、よくネタに尽きないモノだと感心してしまうほ どよく話す。南国の美しい海やビーチなど関係ないのだから、内地の居酒屋で飲 み明かすのと状況は全く変わらない。それでも、「やっぱ島は・・・」と通ぶって自分 の行動を否定しないところが不思議だ。「悔いのない人生」の概念も、随分様変 わりしたものである。




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