チョット笑える話

チョット笑える話〜留学編・PartV〜 2003/04/20
 実に日本的な酒のつまみ「やきとり」。その旨さは向こうの人たちの気に入りよう からも伺える。バーベキュー・コンロと醤油・みりんさえあれば、何時でも何処でも これらは簡単に作れる。
 ある日曜日、シェアメイト(同居人)や隣近所の人たちと「やきとりパーティー」を 開催しようと、近くのスーパーに買い出しに行った。現地のスーパーではいまだに 肉や魚は量り売りが基本である。ガラスのショウケース越しの店員はバイトのオ ーストラリア版コギャル。鳥レバーを注文すると、
 「エッ」
という対応。そして
 「どうするの、これ? 食べるの?」
と聞かれた。
 「肉屋に売ってるのだから、普通は食べるよ」
と私が答えると、
 「普通はペットの餌として売っているのに」
という。確かにキロ300円という値段は他のどんな肉よりも遥かに安い。
 それでも注文を繰り返すと今度は
 「臭いから、嫌だ!」
と拒否されてしまった。それでも注文を繰り返す。今度は奥から使い捨ての薄い 手袋を持ってきて、これを2枚重ねで着用して、鼻をつまんでトライした。ニョロリと したどす黒いその内蔵物に触れたとたんに、作業を断念。次はやはり奥から、そ の子の後輩と思われる同僚のバイトを連れてきた。
 「あなたやりなさいよ!」
 「嫌っ! これだけはイヤ!」 
 「あなたシンマイでしょ、先輩の言うこと、聞きなさいよ!」
と、こんなやりとりがあったかどうかははなはだ疑問だが、あちらではショッピング ひとつで面白い体験ができる。




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